箱絵がかっこいい!ガンプラのボックスアートの歴史・背景・画像まとめ

ガンプラの楽しみといえばプラモデルそのものもそうですが、圧倒的にかっこいいボックスアート!

あまり興味がないMSでも箱絵がカッコいいと「おっ!?欲しい!!」ってなったり、「あのプラモ、あんまり出来よくなかったよなあ……」とわかっていても箱絵のカッコよさに確保しておきたくなったりしますよね……。

え、そこまでではない!?嘘でしょ!?

まあとにかくそれくらいガンプラにおけるウェイトが高いボックスアートですが、とくにガンプラのスタンダードブランドである

1/144HGシリーズにはある秘密が隠されていたのはご存知でしょうか?

実は1/144シリーズの箱絵は、そのMSが活躍した時代ごとに分けられるマークが施されているのです!

今回はそんな箱絵の豆知識とともに、プラモの出来よりも箱絵のカッコよさでガンプラを見ていってみましょう。

HGUCはマークで時代が見分けられる!

ガンプラを時代ごとに分けるHGUCの箱絵に施されているマーク……それは名前の横に配された四角いアイコンなのです。

例えばガンダムはオレンジ……

ボールもオレンジ……

そして作品は別ながら、ファーストガンダムと同じ時代設定のガンダムEz-8もオレンジ!

これが『Zガンダム』時代のキュベレイになると緑色に。

ハンブラビも緑。

ネモも緑です。

が、同じネモでも『ガンダムUC』に登場した仕様だと四角いマークが赤に!

この赤はほかのシナンジュや……

デルタプラスといった『ガンダムUC』の時代に使われるカラーなのです。

このように、四角いマークの色で1/144HGはそのモチーフになったMSがいつの時代のMSなのか? をざっくり分けることができるのです。

……とはいえふだん買うときに「おっ!このジェスタはアイコンが赤だからガンダムUCの時代のMSなんだな~!」というような考え方は絶対にしないのでw

本当にただそういう法則性でデザインされているだけなのですが、ガンプラ好きと話す際に知っておくと関心されるかもしれない……豆知識です。

初期の名作MSV

最初期のファーストガンダム時のガンプラのボックスアートは……

大きくMSが描かれ、なんとな~くな背景が描かれている……というものでした。

ですが、いわゆる「ガンプラブーム」以降、戦車などのミリタリー模型の技術が輸入された過程で「ガンプラはミリタリーっぽく作るとかっこいい!」という文化が産まれました。

その風潮を受けて一気にボックスアートが進化したのがファーストガンダムのシリーズに続く『MSV』です。

例えばこのジムキャノン。どこか山岳地帯で2体のジムキャノンがチームを組んで戦っている……という「シチュエーション重視」の絵になっています。

大きくジムが描かれ、なんとなく背景に宇宙空間(要塞)?が描かれたファーストのジムと見比べると一目瞭然。

ジムキャノンはMSと背景が別物ではなく、地に足がついたふたつ合わさっての「シチュエーション」となっているんですよね。つまりミリタリー需要に合わせて「どのような状況で活躍するMSなのか」を想像させ、説明する絵として機能しているのです。

背中を大きく見せることで「このMSはふつうのジムとはランドセルが違うんだ」と強調しているのもすばらしい。

ザク・デザートタイプのボックスアートも秀逸。

砂のなかに隠れていたザクが一斉に飛び出して襲いかかるという一瞬を切り取ったカッコよすぎるボックスアートです。

躍動感ありすぎ!

もっとも人気のあるMSVのひとつ、高機動型ザクはなんか背中側が大写しで頭がほとんど見えない!

高機動型ザクでもっとも大事なのは背中と脚なんだ、というのはわかりますが

いまここまで大胆な絵をパッケージに配せるでしょうか!?

『MSV』シリーズは説明書も文芸設定が山盛りで非常に楽しく、造形も昔のものながらシャープなものが多いです。旧キットに興味を持った人にぜひ組んでもらいたいシリーズですね。

こちらも活躍想像図がヤバすぎな「ポケットの中の戦争」

ほかにボックスアートがカッコいいシリーズといえば『ポケットの中の戦争』が上げられます。

とくにこのハイゴッグのパッケージアートは「ガンプラでかっこいい箱絵といえば?」という話題が始まった際には必ず挙げられるもののひとつです。

横幅をいっぱいにレイアウトされたハイゴッグ本体、押し倒されるジムの無念そうな右手、足元でおののく兵士。こちらに向かってくるミサイル……と奥行きのある構図でいつまでも見飽きないイラストです。

ジムに勇猛に肘打ち(!)を食らわせるリック・ドムⅡなんかもすばらしい。レンズがバリバリに割れたジムがかわいそうw 

劇中ではスラスターを全開に吹かしてものすごいダッシュを見せていたケンプファーですが、パッケージアートではコロニーのなかをゆっくりと威圧感たっぷりに進行する様子が描かれ、これはこれでカッコいいです。

下からライティングされてシルエットが浮かび上がる様子が不気味にかっこよく、抵抗する連邦軍兵士たちと相まって怪物のような表現になっているのがおもしろい。

ほかのMSが描かれていないのも異様さを強調していますね。

組み合わせると一枚に

シリーズものでハズレなくカッコいいのというと上記の『MSV』『ポケ戦』ですが、ほかにも単独で秀逸なボックスアートもいくつか紹介しましょう。

たとえばこちらのマスターグレード・ガンダム四号機と……

こちらのガンダム五号機は一見何の変哲もないボックスアートですが……

ふたつ勝手並べると、お互いが上下互い違いになった1枚のイラストだったことがわかるのです!

こうした仕掛けはガンプラ全体を見ても非常に珍しいです。

背景のネタに気づけるか?

ビギナ・ギナはちょっとわかりにくいですがおもしろい構図だったりします。

背景は一見ビルかなにか? に見えますが

よく見るとクロスボーン・バンガードの旗艦、ザムス・ガルの船体なことがわかります。

つまりこれはビギナ・ギナがザムス・ガルに対して平行な角度で宇宙空間を漂っているという構図なんですね。パッと見ではわかりにくながらも、宇宙空間が舞台であることを活かした素敵なパッケージだと思います。

元ネタの元ネタの…

HGUCバーザムも、一見ただのカッコイイ絵でしかありませんがこのイラストにたどり着くまでのストーリーがおもしろいのです。

バーザムの発売日は2017年3月ですが……

じつはこのパッケージアートにそっくりな構図で2014年12月放送の『ガンダムビルドファイターズトライ』に「架空のガンプラ」として登場しているのです!

まさに「嘘から出た真」というか、アニメで描かれた架空の箱絵がリアルに反映されるなんて胸熱ですね……。

さらにさらにそのアニメに登場したバーザムのパッケージアートの元ネタはHGUC ガンダムMk-2だったりします(バーザムにはガンダムMk-2の量産型という設定があるため)。

ポージングや奥のセピア調写真の構図などを見比べれば一目瞭然ですね!

こうした「このイラストにたどり着いた経緯」なんかも含めてバーザムのパッケージアートを見ているとなんだか感慨深くなる……ハズ。

まとめ

というわけで今回はガンプラのパッケージについてウンチクを語ってみました。

今回のポイントをまとめてみましょう。

  • 1/144HGシリーズのキットは名前のよこの四角いマークで時代を見分けることができる!
  • 『MSV』シリーズはシチュエーションに凝ったイラストが盛りだくさん。MSの機能美まで見渡すことができる
  • 『ポケットの中の戦争』もレイアウトに凝ったカッコいいイラストが山盛り。ハイゴッグはガンプラトップクラスのカッコよさ!
  • MGガンダム四号機&五号機はふたつ並べると秘密がわかるイースターエッグ的なパッケージアート
  • ビギナ・ギナはパッと見ではわかりにく仕掛けが施された無重力イラストが渋い
  • バーザムのパッケージアートに至るまでは外の世界で展開されたストーリーが!

パッケージアートは商品の主役ではないものの、注目するとこんなにみる所があります。非常に深い世界なのでぜひよ~く見比べて、審美眼を鍛えてもらえればと思います。

あとはイラストレーターさんなんかで贔屓を決めるのも楽しいですよ。

私は『ガンダムUC』『ガンダム00』『ガンダムAGE』などなどで多くのパッケージアートを手がけている森下直親さんのイラストが大好き。森下さんは画集も出しているのでこちらもぜひ読んでみてください。

ではでは!

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