ガレージキットレビュー!グリズリーパンダの武装神姫のアンがヤバい

さて、今回は手持ちのガレージキットについてレビューしてみようと思います。

ブツは「グリズリーパンダさんのアン」です。

元ネタは『武装神姫』のアニメ版、主役キャラクターのひとり「アン」ですね。上はディーラーさんによる塗装見本写真なのですが、アンの柔和な表情を的確に表現しつつ放射状に広がった武装が素晴らしい!さらに柔らかそうなボディも魅力的ですね~。

本来武装神姫は「おもちゃ」のキャラクターなのでこうした人間らしい表現はある意味元ネタに忠実でないっちゃないのですが、アニメ版ではそこらへんの関節とかの表現割とあいまいだったのでw

アニメ版の立体としてはまったく問題ない造形といえるでしょう。かわいいし。

さて……今回のレビューですがガレージキットのレビューであるということを活かして……ある意味斬新な手法でレビューしてみようと思います……。それは……

組み立て前のレビュー!!!

「オイ!!!組み立て前ってバラバラだし真っ白じゃねーか!そんなレビュー読みたくないわ!」と思われるかもしれませんが待って!ちょっと待って!

いいガレージキットは必ずしも組み立てなくても、色を塗らなくてもいいところがものすごくたくさんあるんですって!

いやホント、言い訳じゃないです。本当です。実際にガレージキットを組んだことがある人なら「確かに……」と思ってくれるはずです。多分。

今回は組む前だからこそわかる妙味も醸し出しつつ、同キットをレビューしていきましょう。いや、単に組む時間がなくて積んじゃってるんですが……。

包装

まず包装です。

ジップロック的な袋に入っていますね

これは当然といえば当然なのですが、いわゆるアマチュアディーラーが販売しているガレージキットは、包装については最低限のものであることが多く、このようにジップロックやポリ袋、あるいは紙袋にラベルをつけて販売しているところも多くあります。

箱で販売しているところもありますが、多くは箱にコピー紙などの簡単なラベルをつけた程度で、世の量産品のように凝った印刷のパッケージを作るところはあまり無いですね(もちろん包装も含めて凝りに凝ったものを出すディーラーさんもありますが、大体の印象としてです)。

公式の商品である証の許諾証。

同時に「あっ、これ2015年夏に買ったのか……。そんなに積んでたのか」と現実を突きつけられるところでもあります。

パーツリスト。

ディーラーさんによるアンのデフォルメイラストがかわいいですね〜〜!

多くのアマチュアディーラーさんは原型製作と複製で疲れ果て、パーツリストを作る際はヘトヘト、かつ慣れない作業で必要最低限の内容となっているものも多いのですが本キットはカラー印刷でデザインもわかりやすく見目麗しく作られていました。

デカール

デカールです。

ガレージキットのネックとして「身体や服の塗装はともかく、瞳は描ける気がしない」という人が多いという問題があります。

実際小さな面積であるフィギュアの瞳をかわいく、キレイに描くのはものすご~~~く難しく、僕もいまだに完全に習得できていません。

そのため、とくに最近顕著な動向として瞳デカールが付属するキットが増えてきました。とくにグリズリーパンダさんのキットは、初心者の人でも気軽にガレージキットを楽しんでみてほしいという気持ちからほぼすべてのキットに瞳デカールが付いています。

この瞳デカールは瞳にもグレーにも網点が目立たなくていいですね~! ハイキューパーツ製ですね。ハイキューパーツはもともとはプラモデルなどのディテールアップ用品などを販売しているメーカー/オンラインショップでしたが、最近はこのようにデカールの生産を請け負うサービスもはじめました。

サービスはこちら

身体のパーツ

開封してパーツを見ていきましょう。

後ろ髪のパーツです。

この先端のシャープさ、エッジの立ち方がお分かりでしょうか。現在PVC製の完成品ではここまでの精度を出すのはなかなか難しいものがあります。これがガレージキットの大きな魅力なのです。ここからさらに自分で手も加えられますしね。


裏側。

本キットは3DCGによるデジタルモデリングということもあってダボとダボ穴もキッチリシャープに出来ていますね。

こうなっていると組み上げるのも楽なので大変ありがたいです。

胴体はこんな感じ。オォ武装神姫って乳首立つのか!w

S時にくびれた造形が美しいですねえ。

背中に被さるようになるカバー状パーツはコナミから発売されていた武装神姫を意識した造形。武装神姫愛が伝わりますね。

一方でふとももはアクションフィギュア的なデフォルメを配した、リアルな人間的断面。こうした造形はスタチュータイプのフィギュアならではの醍醐味ですね。

脚部。

武装神姫はスネから下を取り外して武装脚部に換装できるギミックがあるのですが、そのギミックを意識したモールドがうれしい演出です。

ふとももとスネを組み合わせたところ。ふともものむっちりと押し付けられた造形がウレシイ!

腕部も武装神姫ならではのモールドを入れつつ、骨や筋肉の存在を思わせる人間的な造形。

指も同様に生々しい造形がイイですねえ。それでいて武装神姫のような、PVC素材っぽい樹脂感も覚えるものに仕上がっています。

適当に身体のパーツを組み合わせたところ。

胸と腰を大きく突き出したポーズがメリハリ付いてて良い!

こうした、軸打ちなどもしたくない、単に形状などの確認をするための仮組みをしたいときはマスキングテープや、「ひっつき虫」を使うといいですよ。

何回でも貼ってはがせて、変に粘着剤が残ったりしたいのでパーツに影響を与えずとても便利です。同時に粘着力もそれなりなのであまり重いパーツは保持できませんけどね。

メカ部のパーツ

メカ部分も繊細な造形。

こうした大きめで厚みがある、ゴロリとしたパーツはガレージキットならではなので、ふだんプラモデルとして見ることが多いメカパーツを見ると新鮮な気持ちが味わえますね。

プラスチックやABSはあまり厚く成型しようとすると「ヒケ」と呼ばれる収縮が強く、あまり厚いパーツは成型できません。プラモデルのパーツが、タイヤキの皮のように薄いパーツを組み合わせるのはそのためなのですね。

レジンキャストやPVCは厚いパーツでも問題なく成型できるので、ゴロリとカタマリのパーツが入っています。

上下はもちろん、側面にもこのようにしっかりとメカディテールが入っています。おぉこれはすごいぞ。

なにがすごいかというと、たいていのパーツというのは上下ふたつの型で作られるものなのです。成型方法がイマイチ想像つかない、という人はなんとなくタイヤキが作られる様子を想像してみてください。

そのため型に対して水平方向はしっかりとモールドが入るのですが、垂直方向のモールドは入らないか、うすらぼんやりとしてしまうのが常なのです。

これはプラモデルでも同じで、よくガンプラのパーツを見るとランナーに対して垂直方向のモールドはぼんやりしているはずです。

このモールドをどうすればくっきりできるかというと、単純に型の数を増やして三面型、四面型などにすればいいのです。もちろんそのぶん手間やコストは増大しますが、このパーツのようの美しいモールドが得られます。

……と、このようにパーツをじっくり観察するだけでもいろいろな物語が見えてくることがわかりますよね? ガレージキットは組み立てなくてもけっこう楽しめるんですよ!

……もちろんちゃんと組み立てたほうが楽しいことは楽しいですけど!!

オモチャの武装神姫では単純なモールドになっていな羽根部分もしっかりとした段落ちモールドになっていますね。

尖った部分は指に刺さると痛いくらい尖っている!

これもプラモデルやPVC完成品ではなかなか味わえない、ガレージキットならではのシャープさです。

各パーツにはガレージキットに入りがちな気泡もほとんど見られません。大手ディーラーさんなので業者抜きなのでしょうね。

ガレージキットは基本的に個人で、家で生産するもの……ではありますが、もちろんプロの生産業者さんもいます。

原型さえ作って送れば、ベストな生産方法と個人では取扱えない大きな機械を用いて高品質な成形品を得ることができるのです。もちろんその分コスト的には高くつき……ン十万円とかかかったりします。

そのため多くの品を捌ける人気ディーラーさんでないと採算を取るのは難しいのです。逆に言えば人気ディーラーさんであれば、ほとんどのキットは業者抜きなので安心して購入できると思いますよ!

実は未完成フィギュア発売の予定アリ

と、ここまでキットの良さを述べてきたグリズリーパンダの「アン」ですが、

実は……現在キューズQより塗装済み完成品化の予定があるのです!!!

えぇーーーーっ!!!!

しまった……早く組み立てていれば……!!

と、こんなふうにガレージキットは作らず積んでおいて、ときどき眺めるだけでも楽しいのですが、あんまり放置していると人気キットはこのようにメーカーさんから完成品化されてしまう、ということも多々あるので気をつけましょう……というかやっぱり急いで作りましょう!

ディーラーさんも喜ぶし!

キューズQはいぜんにもグリズリーパンダさんの武装神姫ガレージキットを塗装済み完成品フィギュア化されてる実績があります。

このアルトレーネは大人気のガレージキットで、イベントではどうしても購入できず枕を濡らしていたので、塗装済み完成品化が発表されたときはうれしかったなあ……。

そうした経験があったのでアンのガレージキットは売れ残っているのを見たときに「え! 今度こそ買わなければ!」と大慌てで食いついたんですがまさか完成品化されるとは……。

いや、流れからすれば「そりゃそうだよな」という気もするのですが人生なにがあるかわからないですねぇ……。

アルトアイネスは予算の都合で買えなかったのですがこちらもいいデキです。う~ん、中古で買おうか……?

まとめ

と、いうわけでなんだか哀しいオチがついてしまいました(?)が、今回のポイントをまとめてみましょう。

  • ガレージキットはもちろん組んだほうがいいけど……パーツを眺めるだけでも楽しい!
  • ガレージキットは簡易的な包装のものが多い
  • 最近は瞳塗装の難しさから、デカールを用意しているディーラーさんも多い
  • グリズリーパンダさんのアンは、武装神姫ながら肉感的な造形が魅力
  • それでいて武装神姫愛をつぶさに感じる造形もポイント
  • ガレージキットはプラモデルと違って厚いパーツも成型できる
  • 「抜きの方向」に注目すると、組み立てキットはもっとおもしろくなる!
  • 人気キットは完成品化することもあるので、やっぱりなるべく早く組み立てよう!

といったところでしょうか。みなさんもぜひ気軽にガレージキットを手に入れてみてくださいね。まずはワンフェスやトレフェスといったイベントに赴いてみましょう!

ではでは。